2026/5/22 10:02

【入門】NotebookLMとは?使い方は?社内マニュアルのAI化を安全に進める方法

ノウハウ

最近、「自社の業務マニュアルをAIに読み込ませて、社内FAQやナレッジベースを作りたい」と考える企業が増えています。その際に注目されているのが、Googleが提供する「NotebookLM(ノートブックエルエム)」です。

しかし、「ChatGPTやGeminiと何が違うの?」「自社の機密情報をアップロードして大丈夫?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、AIに詳しくない方でもわかるようにNotebookLMの基本や導入方法を解説し、さらに社内データを安全にAI活用するための最適な組み合わせとして、マニュアル作成ツール「M-Baton(エムバトン)」との連携メリットをご紹介します。

そもそもNotebookLMとは?ChatGPTとの違い

NotebookLMとは、Googleが開発した「あなたがアップロードした資料だけを元に答えてくれるAIアシスタント」です。

ChatGPTやGeminiを「世界中の本を読破した物知りな図書館司書」に例えるなら、NotebookLMは「あなたが机の上に置いた書類だけを読み込んで、整理や受け答えをしてくれる専属の助手」と言えます。

一般的なAIは、インターネット上の膨大な知識から答えを導き出すため、時折もっともらしい嘘(ハルシネーション)をつくことがあります。

しかしNotebookLMは、自分が渡したPDFやテキストファイルなどの「手持ちの資料」だけを情報源(ソース)とするため、嘘をつくリスクが極めて低く、社内規程や業務マニュアルの検索に非常に適しています。

NotebookLMでどんなことができる?

テキストの要約やQ&Aだけでなく、2026年現在、NotebookLMは「Studio」機能として多彩なアウトプットに対応しています。読み込ませた資料を元に、ワンクリックで以下のような形式に変換できます。

資料の要約と整理(レポート・マインドマップ)

数十ページある長大なマニュアルを一瞬で要約したり、視覚的なマインドマップやインフォグラフィックに整理してくれます。

対話型のQ&A(社内FAQ)

「〇〇の申請手順を教えて」とチャットで質問すると、該当箇所を探し出し、根拠となる注釈番号付きで答えてくれます。

多様なコンテンツ生成(音声・動画・スライド)

読み込んだマニュアルから「音声解説」ポッドキャストを作成したり、「スライド資料」や「動画解説」の構成案、さらには学習用の「クイズ」や「フラッシュカード」まで自動生成できます。

データ整理

雑多な情報から必要な項目を抽出し、表形式にまとめることも可能です。

NotebookLMの導入方法・始め方

導入は簡単です。特別なソフトをパソコンにインストールする必要はなく、Webブラウザ上で完結します。

1. Googleアカウントでログイン

ブラウザでNotebookLMの公式サイト(notebooklm.google.com)にアクセスし、普段お使いのGoogleアカウントでログインします。

2. 新しいノートブックの作成

トップ画面の「新しいノートブック」をクリックします。ノートブックとは、テーマごとに資料を束ねる「フォルダ」のようなものです。

例えば「営業マニュアル」など、後から見てわかりやすいタイトルをつけましょう。

3. ソース(資料)の追加

AIに読み込ませたい資料をアップロードします。手元のPDFやテキストファイルはもちろん、Googleドライブ内のドキュメント、WebサイトのURL、さらにはYouTube動画のURL(文字起こしデータを読み込みます)なども直接追加できます。

4. AIとの対話・コンテンツ生成の開始

資料の読み込みが完了すると、自動的にそのノートブック専用の「ノートブックガイド」が作成されます。あとは画面下部のチャット欄から自由に質問したり、Studio機能を使ってスライドや音声を生成したりできます。

実際に質問してみます。例えば、「M-Batonとは何か」という資料を追加した場合「M-Batonとは?」という質問に対して「M-Batonは、PCの操作を記録してマニュアルを自動生成するWindows専用のアプリです」と正確に回答しています。

反対にソースとして追加していない「料金について」を尋ねると「料金に関する記載はありませんでした」と憶測による回答をしていません。

この特徴が、NotebookLMとマニュアルが相性が良い理由です。正しく使えれば、専用のマニュアル共有サービスを使わなくても、マニュアル管理と回答までNotebookLMだけで完結できます。

NotebookLMでつまずきやすい、3つの注意点

NotebookLMを使う上で、一番わかりづらく誤解されやすいのが「データの同期」と「Webサイトの読み込み範囲」です。実務で使う前に、以下の仕様を理解しておきましょう。

※2026年現在の仕様に基づいています。仕様は変更される可能性があります。

1. アップロードしたPDFやWeb資料は「自動同期」されない

パソコンからアップロードしたPDFファイルや、読み込ませたWebサイトのURLは、あくまで「読み込んだ時点の情報(スナップショット)」です。

元のPDFをパソコン上で書き換えたり、Webサイトが更新されたりしても、NotebookLMの中のデータが自動で最新版に同期されることはありません。

2. 最新のデータに同期するには?

情報が古くなった場合は、手動で更新する必要があります。

パソコンから直接アップロードしたローカルのPDFの場合は、古いものを削除し、新しいPDFをアップロードし直す必要があります。

ただし、Googleドライブに保存してあるGoogleドキュメントやスライドから読み込ませた場合は、NotebookLMの画面上で「同期(Sync)」ボタンを押すことで、手動で最新の状態に更新することが可能です。

3. WebページのURLは「そのページだけ」しか読み込まない

社内のマニュアルサイトなどのURLを入力して読み込ませた場合、読み込まれるのは「指定したその1ページに書かれているテキストのみ」です。

ページ内に貼られているリンク先(下層の階層ページ)まで勝手に巡回して読み込んでくれるわけではありません。複数のページにまたがるマニュアルを読み込ませたい場合は、必要なページのURLを一つずつ追加していくか、全体を一つのPDFなどにまとめてからアップロードする方が確実です。

NotebookLMを業務に導入する際の「2つの壁」

ここまで読むとすぐにでも使いたくなりますが、実際に企業で導入しようとすると、2つの大きな壁にぶつかります。

壁1:セキュリティと機密情報のリスク

NotebookLMは非常に便利ですが、社外のクラウドサーバーにデータをアップロードすることになります。顧客の個人情報、社外秘のシステム画面、パスワードなどがそのまま載っているマニュアルを、何も処理せずにクラウドへ上げるのはセキュリティ上大きなリスクが伴います。

壁2:そもそも読み込ませる「マニュアル」がない

AIに読み込ませるためには、PDFなどのデータが必要です。しかし、現場の業務は「担当者の頭の中(暗黙知)」にあることが多く、わざわざ画面のスクリーンショットを撮って、WordやExcelに貼り付けて……という手作業でデータを作る時間がありません。

壁3:Googleアカウントの管理と共有運用の手間

企業としてGoogle Workspaceを導入していればアカウント管理はスムーズですが、未導入の場合「誰のGoogleアカウントで管理するのか」という運用上の問題が生じます。

※1つのGoogleアカウント(ID・パスワード)を社内の複数人で使い回す行為は、規約違反となるため厳禁です。

そのため、「マスターアカウント(編集者)」がNotebookLMにマニュアルを読み込ませてノートブックを作成し、他の社員には「閲覧者」として共有リンクを発行する、といった運用体制を整える必要があります(共有されたメンバーは資料の追加・編集はできませんが、チャットで質問することは可能です)。

「M-Baton(エムバトン)」を組み合わせれば、AIマニュアル化の壁を越えられる

「機密情報のリスク」「マニュアル作成の手間」「運用ルールの壁」をクリアするためにおすすめなのが、PC操作を自動で手順書化するWindowsアプリ「M-Baton(エムバトン)」です。

M-Baton(エムバトン)とNotebookLMを組み合わせることで、なぜこれらの問題が解決するのか? 手元で安全に機密情報を仕分けながら、自社の資産としてマニュアルをAI化する具体的な手法については、以下の記事で詳しく解説しています。

https://preview.studio.site/live/xmaZoX4AWR/blog/mbaton-ai-faq-usecases

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